安産祈願「帯祝い」の歴史

日本文化  |

457098753日本には古くから帯祝いと言う安産祈願があります。
妊娠5か月目の初めての戌の日に、妊婦さんが腹帯を巻く儀式のことですね。

帯祝いにはなかなかおもしろい歴史的背景があるので紹介させていただきます。
昔から戌は子だくさんであり、安産の象徴と考えられていました。その戌にあやかって戌の日にこの儀式を行うんだそうです。
また、帯祝いで使われる帯は「岩田帯」と呼ばれていて「岩のように丈夫な赤ちゃんを生んでほしい」という願いがこもっているそうです。5か月目になり大きくなって目立ってきたお腹を保護するという実用的な効果もありますね。

ではここで帯祝いの流れやマナーを紹介したいと思います。

妊娠5か月目になったら妊婦の実家が岩田帯を用意します。
またこの時のお祝い金は5000~10000円が目安とされています。
丑の日当日になったら神社で安産祈願のお祈りをしてもらいます。
その後病院で岩田帯の巻き方を教えてもらい、夫が妊婦に岩田帯を巻けば帯祝いの儀式完了です。

いかがでしたか。人生で大きなイベントである妊娠。
この妊娠、出産の不安を和らげるためにこのような安産祈願が昔から行われているのですね。
自分のためにも、パートナーのためにもこのようなしきたりを大事にして幸せな生活を送りたいですね。

 

先日、友人夫婦に子供ができました。
とはいっても簡単にできたわけではなく、結婚10年目にしてようやく授かった子供です。しかも双子。
私はずっと不妊治療を頑張ってきた夫婦の姿を知っているので、本当に心からおめでとうと言いました。
そして、安産祈願で有名な常光円満寺に無事に生まれてくるように祈願し、お守りを渡しました。
本当に母子ともに健康で生まれてくれるといいなと思います。おめでとう。

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